第11回小江戸大江戸200k 総合優勝
仲田 光穂選手インタビュー  

小江戸大江戸200kには毎年多くの健脚者が集っていますが、歴代の猛者が成し遂げなかった新記録をこの春ニューヒロインが成し遂げました。

仲田 光穂 選手(チーム鳳)
200k(206.3km)カテゴリ 総合優勝
記録:19時間33分15秒
平均:5分41秒/km


必要な装備を背負い、無数の信号によるストップ&ゴーを繰り返し、全てのエイドに立ち寄って、堂々のサブ20。20時間切った選手は彼女が初めて。歴代優勝者がゴール後に倒れ込むように疲労しているのに、彼女はほとんど疲労感を感じさせず受け答えもはっきりしていました。

(インタビューは4月1日〜5日にかけておこないました。)

Q. 走歴について教えてください

途中止めたり再開したりありますが、10年ほどです。

Q. 幼少学生時代の運動は何を?陸上でしたか?

小中はバスケットボールです。高校ではバスケを諦め、陸上部に入りました。

Q. フルマラソンのベストタイム、いつ達成しましたか?

2時間45分42秒。2020年1月の大阪国際女子マラソンです。

Q. この大会を走るきっかけは?

この大会はマラソンを始めた頃から、ラン仲間で出ていた方がいたので、身近なものではありました。コロナ禍で、大会が減る中、100km以上の未知の距離に挑戦する年にしようと決めたのがきっかけでした。

Q. コロナ禍が終われば、やはり100k、フルマラソンでの競技活動を主にお考えということでしょうか?

先のことは、挑戦してみてどうなるかで考えようと思っていました。今回、とても楽しく走らせてもらえて、200kmなどの長い距離にこれからも参加したいと思っています。

Q. 大会記録更新されました。感想は?

順位もタイムも目標として持っていなかったので、記録更新についての喜びは正直ありませんでした。ただ、2回目の200kmという距離を、自分の中ではまともに、そして楽しんで走れたことに対しては、純粋に安堵したのと、嬉しい気持ちで一杯でした。

Q. ここ半年の月間走行距離はどれくらいですか?

平均670kmです。200kmに挑戦するにあたり距離を増やしましたが現在は600~650kmほどです。

Q. 今大会に向けてのトレーニング、準備

フルマラソンも入れている時期でしたが、平日が忙しかったため、1週毎にハーフ、ロング(試走91km)、名古屋フル、ロング(試走60km)、大会当日、というように、週末がっつり走りました。

Q. 試走しましたか?

小江戸は通しで2回、大江戸も通しではありませんが、試走はしました。

Q. どのようなレースプランでしたか?

この大会に限らず、ペース配分などのレースプランはいつもありません。知り合いも数名いたので、色々な方に声かけながら前を追って、先に出た230kmの方々と合流したいな、とは考えていました。

Q. 前の夜、朝食は何を食べましたか?

前夜はコンビニのからあげ弁当、三色ご飯に豚汁という、ご飯×ご飯を楽しみました。食後にカップスイーツも食べてカロリー摂取とリラックスをしました。
朝食はホテルから配布されたおにぎり2つにおかず、買っておいたおにぎりと豚汁を強引に詰め込みました。

Q. ガッツリ糖質ですね。気にしませんか?

レース中あまり食べれない方なので、前夜と当日朝は詰め込んでいます。
1年ほど前に月間距離を増やしてから、勝手に4kgほど体重が落ちたので、食べ物などには気を使いません。

Q. 小江戸はどうでしたか?

あっという間でした。一人旅になるまでは色々な方と声を掛け合いながら楽しく、以降はコースと自分の身体がリンクするように無で走れ、いつの間にか50km、70kmと進んでいました。残り20kmは少し長く感じましたが、川越に戻ったら補給ができる、と楽しみに走ることが出来ました。

Q. 小江戸コース暑くなかったですか?暑さには強いほうですか?

感覚的には暑いというより、暖かい程度でした。昨年灼熱の中大会を走るなどしたため、暑さに少し強くなったのかも知れません。

Q. 大江戸どうでしたか?

私設エイドをお友達が出してくれたので、前半は会うのを楽しみに走れました。ほとんどの信号で止まってしまい最初は焦りましたが、それがいい休憩になっており、最後まで信号以外では歩くことなくゴールできました。
途中睡魔に襲われ、眠りかけたのも、いい思い出です。次回は眠気対策も考えようと思います。
また、各エイド、準備中にも関わらず温かく対応してくださり感謝しています。

Q. うまくいったこと、うまくいかなかったことはありましたか?

いつも通り、後先考えずに自分が今楽しいペースで走りましたが、そのままペースを大きく落とすことなく走れました。
前半は分裂種子骨の箇所が痛んでフォームが崩れたこと、後半は睡魔に負けそうになったことが、うまくいかなかった点だと思います。

Q. 前半の足の痛みはどのように克服されたのですか?

母趾球に体重がかかりすぎないように接地箇所を変えたり、痛みを忘れるよう集中して走りました。

Q. 一番辛かったのは?

辛いという感情はわきませんでした。眠すぎたくらいです。どこかで横になろうかと思いました。

Q. 一番楽しかったのは?

沢山の方とお話が出来た、スタート前とスタート直後、エイドにいた時間です。一人で走っているときは、桜や周りを見たりする以外は集中しており、あまり覚えておりません。

Q. 体へのダメージ(マメ、スレ、胃腸トラブルなど)ありましたか?

マメは1箇所ありましたが、痛みは感じませんでした。胃腸は強くないのでいつも通り吐き気に襲われましたが、きつかったのは1~2時間ほどで、最低限の時間で解消されたと思います。
ただ、ゴール後は頂いた豚汁を戻してしまうなど、8時間近く食べ物は受け付けませんでした。

Q. 眠気対策について

初めて日付を超えた大会でした。対策を何も考えてなかったので、道中眠気に襲われ、声を出したり、頬を叩いたりしましたが瞼が落ちて寝そうになり、コンビニでメガシャキを購入しました。そこからは持ち直しました。

Q. 補給について

補給はエイドでは主にドリンク1~2杯、おにぎり1口を2回、バナナ1本、みかん、きりたんぽ汁(具なし)、味噌汁、お菓子
それ以外では持参したジェル7つ、羊羹1つ、コーラ、メガシャキ
胃腸も弱いため、このくらいだったと思います。

Q. メンタルについて

強い方だと思います。今回は特に、集中して走っていたようで、辛いとか痛いとかの感情は一度もありませんでした。
ただ一度、帰りの荒川沿いを走っているときに、最初の20km以外一人旅だったこと、今も一人ぼっちで周りが真っ暗なことに気付き急に少し怖く、寂しくなり、一度だけ止まってしまいました。

Q. 次のレース

4月10日の彩湖ウルトラ70km、川の道ハーフなど長い距離が続くので、体調や怪我に気を付けて、マイペースに走っていきたいです。

Q. どんどん長くなりますね。疲労回復にはどのようなメンテナンスされてますか?

特にありませんが、ゆっくり走って銭湯に行ったり、身体というより気持ちをリラックスさせるようにしています。あとはひたすら沢山食べます。

Q. 今回の装備一式教えてください

シューズは、asicsのエボライド。ソックスは、タビオの5本指、足指にはワセリンを塗りました。
ウエアは、ランシャツの下にインナー、アームウォーマー、ランパン、ゲイター、バフ、寒くなってからはジャケットを着ました。
持ち物は必携品の他は、500mlフラスク1つ、ジェル4つ(小江戸終了時に入れ替え)、痛み止め等薬類、もう一枚ジャケットと、ロングパンツ、手袋等を持参しました。

Q. また参加したいですか?

はい。もちろんです。

Q. 優勝した自分へ一言

いつの間にか先頭まで来てしまったけれど、淡々と最後までよく頑張りました。
昨日のことは過去のこと、また次の目標に向かってマイペースに頑張ろう。

Q. 来年の参加者にアドバイスを

スタッフの皆さんも、参加者の皆さんも、素敵な方々に囲まれて、楽しく素敵なレースでした。
エイドを楽しみに、特に後半は次のエイドまで18kmだからそれだけ頑張る、等と目標を小さくしてそれを繰り返しました。
ただ、距離も距離なので、試走やそれに代わるロング練習は必要だと思います。

Q. 完走ご褒美用意していますか?

普段も用意していませんが、沢山ビールが飲みたい、ゆっくりお茶したい、ランシュが欲しい、など妄想はあります。

Q. ビール好きなのですね。大会前は断酒されましたか?

今回は前日、前々日は飲みませんでしたが、前日以外は特に気にしていません。

Q. 最後に自由に感想を

大会前から大会後まで、沢山のな方に声をかけていただき、終始充実した、幸せな気持ちで走ることが出来ました。ありがとうございました。


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