
2026年の彩の国100Mでは、男女ともに20代のランナーが優勝。男性トップの水谷さんとともに、次世代を担う存在として注目を集めるのが、女性優勝者の板橋黎華さんです。
お母様もトレイルランナーで、親子で切磋琢磨しながら競技に取り組まれています。スカイランニング、国際大会にも出場するなど、活躍の場を広げている板橋さんに、これまでの歩みと競技への思いを伺いました。
(インタビュアー:宮寺真美さん)
板橋黎華さんの記録 / 100mile / 31時間56分28秒
Q. 100M女子優勝、おめでとうございます!2024年の彩の国では、100kmでも優勝されていますが、両方走ってみていかがでしたか?率直な感想をお聞かせ下さい。
ありがとうございます!2024年彩の国は初100kmでした。当時ここを3周もするのかと考えたときは無理だと思っていましたが、完走できてよかったという気持ちとサポートしてくれたみんなに良い結果を見せれてうれしかったです。
Q. 今年は暑くてバテてしまう参加者も多かったようですが、暑さには強いですか?
バテてしまうほどの暑さは感じず、走りやすいと思っていたので暑さには強いのかなと思います。
Q. 100kmで優勝された時は今年のコースとは違いましたがどちらが面白いですか?
今年のコースの方が前半大きい登りがあり、後半は走れるコースで面白かったです。Q. 最大心拍数や大会中の平均心拍数はどのくらいでしたか?
最大心拍数 162 平均心拍129でした。Q. 走歴・トレイルランニング暦を教えてください。
5年前にトレイルランニングから始めました。中学、高校は短距離200mを専門で行っていました。Q. お母様の板橋美紀さんもトレイルランナーとしてご活躍されていますが、ご自身は何歳くらいから山に親しまれていたのでしょうか。
また、ご家族と山で過ごした時間の中で、特に印象に残っている思い出があれば教えてください。
5年前トレランを始めた頃から母にいろんな山に連れて行ってもらい、アルプスに母とテント泊に行ったことが山にはまったきっかけでもあります。
Q. スカイランニングから徐々に距離を伸ばし、現在は100マイルレースにも挑戦されています。
ショートとロングでは、それぞれどのような魅力や難しさを感じていますか。また、ご自身にとって一番大きな違いは何でしょうか。
ショートレースは気の抜けない、緊迫感のあるレースで常に心拍も上がっているのできついなと思っています。個人的にはロングレースが好きです。ロングレースならではのレース展開を考え、試行錯誤しながら走れるのがよいなと思っています。
Q. マラソン大会のベストタイムを教えてください。
今年の静岡マラソンでの2時間58分33秒です。Q. ロードマラソンとトレイルランニングでは、走る楽しさや難しさにどのような違いを感じていますか。
ロードは淡々と同じタイムで走るのが苦手です。トレランの楽しさは景色が変わったり、非日常を感じられるところです。難しさは大会によってコースが全く異なるため、ペース配分を考えることとトラブルが起きたときの対処が難しいなと感じています。Q. 直近半年の月間走行距離と累積標高を教えてください。
1-3月はマラソン練習で月350kmほど。4,5月は累積を稼ぐことを目標に月400km 累積20,000m走っていました。Q. 使用しているGPSデバイスは何ですか?
COROS APEX 4 Proです。Q. 「彩の国」に向けたトレーニングはどのように組み立てましたか?
週末は山に行き、40-50kmで累積の稼げるコースに行っていました。Q. 試走はされましたか?何回くらい足を運んだのでしょうか? 1度に試走する距離はどのくらいでしたか?
3月から試走に行き始め、3-5月に試走は8回ほど行きました。毎回1周し、4月には2回2日連続試走を行いました。Q. うまくいったこと、反対にうまくいかなかったことがあれば教えてください。
大きなトラブルもなく、補給もうまくいきました。うまくいかなかったことはあまりないのですが、South 1はもっと速くいけるかと思っていたのでペース配分がうまくいかなかったです。Q. 一番辛かったことはありますか?
夜の区間が気持ちが落ちてしまいつらかったです。Q. 一番楽しかった瞬間は?
途中家族や仲間がエイドや途中で応援してくれたのが、一人ではないと思えて楽しかったです。
Q. 今回はペーサーと一緒に走られましたが、その存在はレース中にどのような支えになりましたか。
また、ひとりで走るレースと比べて、気持ちやレース運びにどのような違いを感じられましたか。
2週目からペーサーと一緒に走りました、夜間の一番つらい所で一緒に走れたのは心強かったです。3周目の途中でペーサーが足を痛め途中から一人になってしまいましたが。笑
Q. スタート直後は2位につけ、堂平(32.2km)で女性トップに立たれました。その後は首位を守り続ける展開となりましたが、レース中は後続との差を意識されていましたか。
それとも、ご自身のペースを守ることに集中されていたのでしょうか。
後続との差はあまり意識せず、自分のペースで走りました。

Q. 前日はよく眠れましたか?レース中に眠気を感じる場面はありましたか?
前日は7時間ほど寝れました。夜明け前が一番眠くなりましたが、Medalistのカフェイン入りのジェルをのみ眠気を覚ましました。Q. 今回のレースで使用した装備を教えてください。
トップス:Tannuki シューズ:Salomon S/LAB GENESIS、ザック:Salomon S/LAB ULTRA 10 ヘッドライト:レッドレンザー 時計:Coros 補給:Medalist、おいエナ テーピング:GONTEXQ. 「持ってきてよかった!」反対に「持ってくればよかった!」 と思ったアイテムがあれば教えてください。
持ってくればよかったアイテムは「ワセリン」です。暑い時期に長時間走ることが初めてで、擦れは意識していなかったのですが、レース中汗で擦れてしまい痛くなってしまいました。持ってきてよかったものは「手ぬぐい」です。濡らしたり、汗を拭いたり、被ったりと活用しました。Q. エイドは活用されましたか?メニューはどうでしたか?
毎回エイドのご飯を楽しみに走っていました。夜間は暖かいシチューがあったり、サンドイッチ、おにぎりがあったりと種類も充実しており毎回楽しみでした。
Q. 行動食はどのようなものを持っていきましたか?
彩の国はエイドが充実してるので、行動食は主にジェルを使いました。Q. 普段の練習メニューを教えてください。
平日は仕事の前に5-10kmほどのJog、土日に山に行って練習をします。Q. いつも練習されているコースを教えてください。
高尾近辺で練習をすることが多いです。Q. 練習では一人で山に行くのですか?チームやお仲間と行かれるのでしょうか?
チームなどは所属していないので1人で行くこともありますが、母とや仲間数名と一緒に行きます。Q. 練習では一人で山に行くのですか?チームやお仲間と行かれるのでしょうか?
練習は1人でします。Q. 20代でトレイルランニング、さらに100マイル以上のレースに挑戦されている方はまだ多くない印象がありますが、ご自身の周りには同世代のお仲間はいらっしゃいますか。
始めたころはあまりいなかったのですが、最近は同年代の仲間も増え一緒に練習に行くことも多くなりました。Q. 若い世代にもトレイルランニングの魅力がもっと広まってほしいという思いはありますか。また、女性ランナーはまだまだ少ない印象があります。もしあるとすれば、どのようなきっかけや環境があれば興味を持ってもらえると思いますか。
トレイルランニングは装備や練習など始めるハードルが高く感じられることが多いですが、始めるきっかけとなるような練習会やトレランが楽しいということが広まるとよいなと思います。Q. 直近の目標レースやチャレンジは何ですか?
8月末に開催のUTMB 100mileが直近の目標です。海外ならではの景色を楽しみながら、元気に完走したいです。Q. 2今後の大きな目標や夢があれば教えてください。
まずは今月末のUTMBですが、日本とは違う景色や食事が楽しめるので海外のレースにもっと出てみたいと思います。Q. トレランや登山以外で、楽しんでいるアクティビティがあれば教えてください。
山でのアクティビティーが主で、テント泊や縦走などを楽しんでいます。サーフィンなど海のアクティビティーもやってみたいと思っています。Q. 「彩の国」大会、来年もまた参加したいと思いますか?
100mileは練習の時間を確保するのが大変で来年は迷いますが、黒ゼッケンをつけてまた走りたいと思っています。Q. 来年参加する方々へのアドバイスがあればお願いします。
彩の国のための練習、暑さ対策をすることや、周りに流されず自分決めたペースで走ることが大切かなと思います。Q. 最後に、この大会全体を通じたご感想を自由にお聞かせください。
コースはとても大変なレースですが、応援やエイドが豪華で温かい大会だと思います。ロングレースならではの仲間と一緒に励ましあいながら走ったりできるのかとても楽しかったです。また、彩の国を走りたいです。ありがとうございました。
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